フリーランスやクリエイターを続けていると、
一度は、「支払いが遅れている」「まだ入金されない」という経験をする。
こうした未払いや支払い遅延は、
運が悪かったから起きるものではない。
実務を続けていると分かってくるが、
だいたい最初から兆候がある。
この記事では、
- 回収方法
- 法的対応
ではなく、
「そもそも未払いが起きやすい仕事の特徴」を整理する。
未払いは突然起きるわけではない
だいたい最初から違和感はある
後から振り返ると、未払い案件には共通点がある。
- 話がなかなか決まらない
- 条件が曖昧なまま進む
- 「とりあえず始めましょう」が多い
その場では流してしまいがちだが、
この時点でリスクは高まっている。
「忙しいから」は理由にならない
支払いが遅れる理由として、
「今バタバタしていて」という言葉が出ることがある。
しかし実務では、
- 忙しい
- 管理ができていない
- 支払いが後回しになる
- 忘れている
という構造がほとんどだ。
忙しさは免罪符にはならない。
未払い・遅延が起きやすい仕事の特徴① 契約が曖昧
契約書がない、または形だけ
未払い案件に多いのが、
- 契約書がない
- 形だけの契約
- メールや口約束のみ
という状態だ。
「信頼関係があるから大丈夫」と思っても、
問題が起きたときに守ってくれるものは何もない。
支払い条件が書かれていない
特に重要なのは、以下が明確かどうかだ。
- 支払日
- 支払方法
- 遅延時の扱い
ここが曖昧だと、
遅れても文句を言いづらい構造になる。
特徴② お金の話をすると空気が変わる
見積・請求の話を嫌がる
未払いが起きやすい相手ほど、
- お金の話を後回しにする
- 見積や請求の話を避ける
- 話題を変える
という傾向がある。
仕事の話は盛り上がるのに、
金額の話になると歯切れが悪くなる場合は要注意やな。
「信頼関係でやりましょう」という言葉
この言葉が出たら、
一度立ち止まった方がいい。
- 信頼関係
- 支払い条件
この2つは別物だ。
言葉で安心させて、
条件を曖昧にするケースは少なくない。
特徴③ 担当者の立場が弱い・不明
決裁権がない人が窓口
やり取りしている相手が、
- 上に確認します
- 社内で止まっています
ばかり言う場合、
その人には支払いを決める権限がない。
結果として、
話が進まず、支払いも後回しになる。
責任の所在が曖昧
未払いが起きるとき、
- 誰に連絡すればいいのか分からない
- 担当者が変わる
- 話がたらい回しになる
という状況になりがちだ。
最初から責任の所在が曖昧な仕事は危険である。
特徴④ 前金・着手金の話が出ない
最初から全額後払い
個人や小規模事業者にとって、全額後払いはリスクが高い条件だ。
- 作業は先
- 支払いは最後
ただ、クリエイティブ業では、[月末締(げつまつじめ)の翌月末払(よくげつまつばらい)]、
[月末締(げつまつじめ)の翌々月末払い(よくよくげつまつばらい)]が多いのも事実である。
もしキャッシュフローが不安であれば一言、「前払いでいただくことは可能でしょうか?」と聞いても良い程度だろう。
前金を嫌がる理由を考える
前金の提案をしたときに、
- 強く拒否される
- 話を濁される
場合は、その理由を考える必要がある。
- キャッシュが厳しい
- 管理体制に問題がある
- 経理事務負担が増えるのを嫌がる
こうした背景があるケースも少なくない。
特徴⑤ 仕事の進め方が雑
仕様が固まらないまま始める
未払い案件では、
- 仕様が決まらない
- 修正が増える
- 終わりが見えない
という流れになりがちだ。
終わりが見えない仕事は、
請求のタイミングも曖昧になる。
記録が残らないやり取り
- 電話
- 口頭
- チャットのみ
で進む仕事は注意が必要だ。
記録が残らないと、
「言った・言わない」の問題になり、
支払いの根拠が弱くなる。
「払われなかったら考える」は遅い
回収より回避の方が圧倒的に楽だ
未払いが起きてからの対応は、
- 時間がかかる
- 精神的に消耗する
- 他の仕事に影響する
というデメリットしかない。
回収より、最初から避ける方が圧倒的に楽である。
仕事を受ける時点で勝負は決まっている
- 条件
- 相手
- 構造
この3つが揃った時点で、
未払いのリスクはほぼ決まる。
入金遅れはすぐにメールするべき
単純に担当者が書類対応を忘れているケースもよくあるので、期日までに入金がなかった場合にはメールで連絡をしよう。
文面としては、、、
〇〇様
いつもお世話になっております。
〇〇です。
恐れ入りますが、下記請求書につきまして、
お支払い状況の確認のためご連絡差し上げました。
・請求書番号:XXXX
・請求金額:¥XXX,XXX(税込)
・支払期日:202X年X月X日
すでにお手続きがお済みでしたら、
本メールはご放念ください。
行き違いやご不明点等がございましたら、
ご一報いただけますと幸いです。
お手数をおかけいたしますが、
何卒よろしくお願いいたします。
こんな感じでサラッと尋ねる感じで良い。
単純な処理忘れならすぐに対応してもらえるはずだ。
それでも受けるなら最低限やること
着手前に見積書を送る
クライアント名、見積り日、案件名、明細、単価等をしっかり明記して見積書を送付しよう。
また条件が変わった場合のルールも備考欄に設けることもおすすめする。
例えば、〇〇回以上の修正では追加費用を申し受けることとなる。等。
支払い条件を必ず明文化する
最低限、以下は明確にすべきだ。
- 支払日
- 支払方法
- 遅延時の対応
請求書を出す前に、
合意しておくことが重要である。
前金・分割を提案する
前金や分割を提案して、
- 断られた
- 嫌な反応をされた
場合は、
その仕事を受けるかどうか再考する判断材料になる。
まとめ:未払いは「トラブル」ではなく「設計ミス」
- 相手が悪いだけではない
- 仕事の取り方の問題だ
- 判断を先送りしないことが重要である
未払いは、
事後対応ではなく事前設計で防げるやな。
※補足
この記事では
未払い・支払い遅延が起きやすい仕事の特徴を整理した。
ブログでは構造を、
noteでは判断基準をまとめています。
実務でそのまま使うための整理なので、
必要な人だけ、参考にしてください。
▶︎ noteはこちら
—— 銭ナッツ


