クリエイターが見積で失敗する理由|金が残る見積の考え方を実務視点で整理

独立・開業

こんにちは!辺境の地でクリエイター社長をしている銭ナッツだ!
クリエイターとしてゼロから開業し、法人設立して従業員も雇って、ウン千万と年商はあげているから、駆け出しクリエイター、フリーランスの助けには、ちょびっとだけなると思う。

フリーランスとして独立したての時期は、見積を出すたびに落ち着かないよね。
「高過ぎじゃないかな、、」「断られないかな、、、」とか考えすぎて、
気づけばあとから振り返って後悔する金額になっている。

これは、慣れの問題もあるんだがな、
多くの場合は、見積に対する考え方そのものが原因なんだ。

この記事では、
クリエイターが見積で失敗しやすい理由と、
実際にお金が残るようになった見積の考え方を整理していくよ


見積で失敗する人は、だいたい同じところで間違える

作業量ベースで考えすぎている

見積を考えるとき、最初にこう考えてはなかろうか。

  • 作業時間は何時間か
  • 時給換算するといくらか
  • このくらいなら妥当か

これは一見、正確で正しそうに見える。
だが、作業量だけで見積を組むと、ほぼ確実に安くなってしまう!

作業量思考は、
・自分で自分の価値を限定し
・交渉の余地を最初から削り
・疲れる割に金が残らない
見積になりやすい。こうやって見ると、あんまり良くないよね。


相手の都合を先に考えてしまう

もう一つ多いのが、

  • 予算が厳しそう
  • 初めての取引だから
  • 今回は実績作りで

と、相手の事情を先回りして考えること

これは優しさではなく、
交渉前に自分から自分の価値を下げている状態。

結果として、

  • こちらは頑張っているのに
  • 相手は「お、安くやってくれる人や」という認識
  • 次も同じ条件で依頼が来る

というループに入ってしまう。


安い見積になる前に、もう勝負は決まっている!

金額を書く前に決めるべき3つのこと

見積金額を書く前に、
最低限、次の3つを自分の中で決めているかな。

  1. この仕事は断れるか
  2. 代替となる仕事・収入はあるか
  3. 今の優先順位はどこか

これを決めれないまま見積を作ると、
断れない前提の数字になってしまいがちや。

断れない見積は、交渉で削られる見積にもなってしまう


「相場」は存在しないが、「下限」は存在する

相場を探しに行くと、必ず安くなる理由

見積で悩むと、
「相場」を探しに行きたくなるやな

だがしかし、
ネットで見つかる相場は、

  • 条件が違う
  • 立場が違う
  • 責任範囲が違う

ものばかり。

さらに、ココナラなどのクラウドワークス系では価格崩壊が起きてるから、それを基準にすると、
自分の仕事に合わない数字に引っ張られてしまうんやで~。


自分の中に最低ラインを持つ

あと相場より大事なのは、
自分がこれ以下ではやらないという金額

  • これ以下なら受けない
  • これ以下なら別の仕事を探す

という下限を決めておく。

このラインがあるだけで、見積はめっちゃ楽になる。


見積は「交渉される前提」で作るもの

交渉されてから考えると、必ず負ける

多くの人は、

  1. 見積を出す
  2. 値下げを言われる
  3. そこから考える

という順番で動く。

これだと、
その場の空気に流されやすく、
結局、金額を下げてしまう。

交渉される前提で見積を設計することで、
削られても致命傷にならない形を作れる。


値下げされる見積・されない見積の違い

金額そのものよりも、

  • 項目の分け方
  • 表現の仕方
  • 但し書きの有無

で、交渉されやすさは大きく変わる。

これは感覚ではなく、見積の構造の問題


それでも安くなったときに、やってはいけない対応

その場で即答する

値下げを言われた瞬間に、
その場で「分かりました」と答える。

これは一番やってはいけない対応。
「ちょっと人日(にんにち)を再計算させていただく、お時間をいただきますね~」と言おう。


理由を説明しすぎる

長々と、

  • 作業が大変で
  • 工数が多くて
  • 事情があって

と説明すると、
相手は「交渉余地がある」と感じてしまう。


見積で一番大事なのは「数字」ではない

仕事の扱われ方は、見積でほぼ決まる

見積は、

  • 対等な関係か
  • 下請け的な立場か
  • 長く続く仕事か

あと、そのクリエイターのランクでもあるから、桁をどんどんあげていくような意識を持とう。
最初は数千円かもしれへんけど、数万円、数十万円、百万円と、上げていけるものだから。
これは夢物語じゃなくて、実際に起きてることなんやで。


まとめ:考え方が変わると、見積は楽になる

  • 作業時間ではなく、プラスアルファの「価値提供」を価格に反映する。
  • 失敗しづらい設計にする。
  • 毎回悩まない形を作る。

仕組みとロジックでガチガチに攻めていこうな。


※補足

この記事では
「考え方」と「判断軸」を中心に書いています。

実際に使っている

  • 見積の項目構成
  • 条件別の出し分け
  • 値下げ交渉時の文例

については、
実務でそのまま使える形を今まとめています。

少々お待ちくださいね。

—— 銭ナッツ

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